image1 image2 image3 image4

Welcome To WILD LIFE|We Love The Outdoors|Enjoy The Beautiful Nature With Us

カヤック艤装(Tarponハッチ防水)


ベース機材

カヤック:Wilderness Systems Tarpon140
何故かは分からないが、Tarponのハッチ内には水が溜まる。水の量が僅かであれば「まっいっか。」で済ませるが、日によっては「まっいっか。」では済まされないほど水が溜まっている。どこから漏れ込んでいるのかも分からない。水の量から考えてハッチが怪しいと思われるが、「ORBIXハッチカバー」と名付けられた立派なハッチカバーにはスポンジやゴムを使って、結構しっかりと防水対策が施されている。
でもやっぱりハッチカバーが怪しいので、ハッチカバー部分を外して確認してみた。すると、確かに理論上は水が進入しにくい構造になっているが、理論どおりに出来上がっていない。プラスチック製のハッチカバーは造形が甘く、せっかく防水処理を施してある所に隙間ができている。日本製であればあり得ないだろう。
さすがはUSA製、細かな事は気にしない。ハッチ内の漏水など些細なことは気に留めず、このようなカヤックを生み出してくれたことに感謝しなければいけない。
一方で、ハッチ内には魚群探知機のバッテリーとしてリチウムイオン電池を入れておく必要があるので、可能な限りの防水対策を施しておきたい。

1 バウ(前方)のハッチカバー

まずはバウのハッチカバーだが、波が荒いとき、ここには水がどっぷりとかぶる事があり、その瞬間をよく目撃する。そこに隙間があれば、ハッチ内にそれなりの量の水が入っても不思議ではない。

(1)ボディーとハッチカバーベース間の処理

ボディーからハッチカバーのベースを取り外すと、ベースとボディの間に薄いスポンジが挟んであって、これがいくつかに分割してある。理論上は水が漏れにくい構造となっているが、実際のところ隙間がある。
この代替え品として選定したのが、ホームセンターで買って来た厚さ5mmの「防水すきまテープ」だ。パッケージの下部に「100%防水・耐寒 水・風・ホコリをシャットアウト!」って書いてある。何とも心強い。
このテープを、ボディの開口部に沿ってぐるっと貼り付ける。そして、その上からハッチカバーのベースをビスで固定する。
元々挟んであったいくつかに分割された薄いスポンジより、肉厚感があり、安心感がある。これなら隙間は出来ないはずだ。(そもそもココが水漏れの原因かどうかは定かではないのだが。)

(2)ハッチカバーベースと蓋の間

これでハッチカバーとボディの間からは浸水はないはずであるが、問題はベースと蓋の間だ。ここにはたくさん隙間があることを確認しているが、どのように対処すればよいか、悩ましかった。
なぜなら、蓋を閉じた時、蓋の縁にはベースとの間に0~10mmと場所によって異なる隙間が開いているからだ。本来ならこの隙間の奥で防水対策が施されているのでここの隙間は問題にならないはずだが、その防水対策部分にも隙間ができている。
この隙間を、ホームセンターで切り売りの幅20mm厚さ5mmのウレタンスポンジで、写真のようにハッチの溝に埋めていく。この溝は、最初からこういう目的で準備されているのではないかと思われるくらいに、ピッタリとハマる。
ここで注意が必要なのは、ハッチの密閉性をより高くするために隙間に応じてウレタンゴムの幅をカットしてやることだ。このウレタンゴムが密閉することとなる隙間は、場所によって幅が違うので、幅の狭い部分はウレタンゴムをカットしてやらないと、幅の広い部分が密閉されない。
これで、最初に比べ隙間の量は随分減ったはずだ。


2 シート前ハッチカバー

(1)ハッチカバーの防水

次にシート前のハッチだ。
まず、ここもバウのハッチと同様にハッチカバーのベースを取り外す。
ここは、ベースとボディの間のスポンジがバウのハッチよりしっかりしており、特に交換する必要性は感じない。
だが折角なので、一応ボディの淵に5mm厚のすきまテープをぐるっと貼り付けて、その上にベースをビス止めした。
続いて、蓋とベースの間の防水対策だが、ここの問題は、蓋の外周にゴムがはめ込んであり、これが隙間を埋めてくれるはずなのだが、やはりここにも隙間がある。なので、このゴムを取り外し、Scotchの「戸あたりP型テープ」の平らな部分をカットしてD型にし、それをゴムがハマっていた溝に接着する。

(2)ハッチ内の防水

ここまでハッチカバーの防水対策を施してきた上で言うのも何だが、ハッチカバーは「漏水するもの」だと考えた方がよい。
上記の対策を施しても、やはり漏水はある。施工前と比べると漏水の量は確かに減っているが完璧ではない。
しかし、リチウムイオン電池等、絶対濡れては困るものがあり、これをその都度ビニール袋に入れたりするのも美しくないので、シート前ハッチ内に引き出しを付けた。
引き出し内に入れておけば、完全気密ではないが、構造上、水気と隔離することができる。
取り付けた引き出しの商品名は「プロフィックス ルームケースプチ A5(天馬株式会社)」で、ナフコで購入したが、驚くほどTarpon140のシート前ハッチにジャストフィットなのだ!(140以外のTarponではどうかは分からない。)
このジャストフィット感は誰かに伝えて喜びを共有したいのだが、身近に誰も共有できる人がいない。仲間のカヤックはTarponではないため、皆に言ってみても反応が薄く期待どおりの反応が帰ってこないので寂しい。
この引き出し、そのままではハッチ内に入らないが、解体してハッチ内に入れてから組み立てて、奥にギュッと押し込めばピッタリとハマり固定される。接着する必要はない。
なお、引き出し内には薄いスポンジを敷き、防水対策として本体側の口に5mm厚のスポンジを貼った。
そして、カヤック運搬時等に引き出しが勝手に開かないよう、プラスチック製のドアキャッチで、引き出しがロックされて適度な力で開閉できるようにする。
続いて、この引き出しに入れる物は、魚探用のリチウムイオン電池がメインなので、引き出し内の電池から引き出し外に電源を供給でき、なおかつ引き出しの開閉に支障のない構造としなければいけない。そのため、ボックス内に電源を接続するDCジャックを付け、そこからスパイラルコードを使用し引き出し開閉時の伸縮を吸収させる。
スパイラルコードの一方は引き出し側に固定し、もう一方は引き出しのベース側に固定する。そしてベースに固定したスパイラルコードから魚探へ電源を供給する。
なお、スパイラルコードは入手が困難だったため、ホームセンターで購入したコードを細い棒に巻き付け、ドライヤーで熱することで作成した。

Share this:

CONVERSATION

0 コメント:

コメントを投稿

Wild Life. Powered by Blogger.