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楽園“沖縄” 〜西表島編〜PART3

西表島の北部の少し沖に、バラス島という小島がある。青い海の中にポツんと浮かぶ小さな長細い島で、珊瑚礁の死骸のみが波に打ち寄せられて出来た、真っ白い島だ。その景色は、南国の楽園を象徴するような爽快さがある。ここには、流石に泳いで行くのは危険なので、ツアーに参加し、船で連れて行ってもらう。
バラス島に到着し、上陸した。とても綺麗なのだが、ここもツアー客だらけで、興醒めする。その後は、バラス島付近でシュノーケリングをさせてくれるのだが、正直、もう珊瑚には飽きた。なので、魚の観察を主に行った。
沖縄では、岸からのルアー釣りが一つのテーマではあるが、シュノーケリングをしながらいつも思っていた。珊瑚礁の魚達はサンゴをつついていて、魚を食べない。お互い殺生はせず、平和に暮らしているのだ。魚を食べないという事はルアー釣りでは釣れない魚達であり、珊瑚礁の中ではルアー釣りは難しいという事になる。これは、西表島の周囲はほぼ珊瑚礁で囲まれているので、ルアー釣りが出来るポイントは、かなり絞られるという事を意味する。
何とか、珊瑚礁の中でもルアー釣りが出来る証を見つけたくて、他のツアー客達とは離れた、特にサンゴが綺麗ではない辺りを探索してみた。すると、色々な魚を発見出来たが、どの魚も見たこともないものばかりで、ルアー釣りの対象となるのかどうなのか、さっぱり分からない。
そんな中、60㎝を超える大きな魚を発見した。カメラに収めようと潜って近付いて行った。後から分かったが、“ゴマモンガラ”と言う名前の魚で、体高があり、目が大きくギョロっとしている。近付いて行くと、時々その大きな目でこちらを確認しながら警戒している。後5m程度まで近付き『もう少しだ。逃げんなよ。』と思った時、ゴマモンガラと目が合った。ヤツの目からは危険な香りがし、本能的に“ヤバい!”と感じたが、その瞬間、ゴマモンガラがこちらに向かって来た。少し威嚇して去って行くのかと思いきや、ゴンゴンとこちらに迫って来る。そして、硬いサンゴをゴリゴリ削って食べる強靭な歯をガッチんガッチんさせながら、明らかに俺に噛みつこうとしているではないかっ!
ヤツから目を離さない様に後ろ向きのまま、一生懸命逃げた。だが、逃げても逃げても、歯をガッチんガッチんさせながら、ボリューム感あるボディのゴマモンガラがどんどん間合いを詰め迫ってくる。流石に魚だ、速い。とても逃げ切れそうにないし、ゴマモンガラも相当な覚悟で突っ込んで来ているのだろうから、“これは戦うしかないか。”と、こちらも覚悟を決めた時、ゴマモンガラは向きを変え、去って行ってくれた。
ほんの数秒の出来事ではあったがそれなりの恐怖を感じ、その恐怖から解放されホッと胸を撫で下ろした。調べてみると、繁殖の関係上、ゴマモンガラは凶暴になる時期があるらしく、ゴマモンガラに噛まれて数針縫った事例もあるらしい。そして思ったが、こんな程度のヤツに追われて怖いのだから、サメにロックオンされたら、どんなに怖いのだろうと。だが、ダイバーによっては『サメより危険』と言う人もいるようだ。
で、ルアー釣りの調査結果というと、結局、対象魚については分からなかった。だが、後日、ルアー釣りが大好きな居酒屋の主人に聞くと、ルアー釣りであれば基本、港湾であり、珊瑚礁の中でも、小さなトップウォーターで遊べるらしい。

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