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Kayak Fishing ~御手洗湾~

やっぱり恋しい室積

カヤックフィッシングを始めた2014年、室積でブリが釣れるとの情報を得て行くと、そこはブリのナブラ祭りだった。
最近は、防府にばかり行っていたが、2014年の良い思い出から「室積へ行けば、もしかすると釣れるのではないか?」との幻想が頭から離れない。
そもそも、この一週間前に、マニアZn師匠が一人で室積に行きハマチを一本上げている。
時期的にも、暖冬なので今からがブリシーズンの本番だろうから。と、また、根拠のない前向きな気持ちが湧きあがってきた。
マニアZn師匠と、前日入りでキャンプして、室積を攻めることにした。

地元情報

光市で立ち寄ったとあるショップで、重要な情報を得た。
室積は2014年だけだったらしく、基本的なブリのフィールドは半島を一つ越えた御手洗湾だと。しかも今年は当たり年らしい。
今まで、足掛け5年もの間、2014年の再来だけを求め、秋は室積へ通い詰めていたが、行く場所を間違えていた。
情報収集を怠っていた我々が悪いのだが、「もっと早く教えてよ~。」って感じである。

前泊

翌日の朝まづめに備え、室積でキャンプする。
まだカヤックを持っていない初心者船山も、キャンプだけは参加する。
海と砂浜、きれいな夕日に静かな夜、暖かい焚火に、おいしい料理と酒。いつもどおりのキャンプだが、いつもどおりに快適で素敵だ。
そんな中で、酒が弱いマニアZn師匠も、いつも以上に酒が進んでいた。

寝坊

翌朝、日の出前には起きようと思っていたが、気付くと外はすっかり明るい8時頃だった。
慌てて車から飛び出すと、マニアZn師匠もまだ寝ていたので、ランクル80の窓を叩いてマニアZn師匠を起こす。
ちょっとだけ時間をおいて、マニアZn師匠がランクル80から出てきた。
そして「事件が起きた。」と。

事件

その事件とは、朝、起きて車が臭いので何故かと思っていると、車内でJetboilが焦げていたらしい。
昨夜、冷え込んだので、寝る前にJetboilに火を着けたような気はするが、飲み過ぎてよく覚えていないらしい。
だが、状況と薄い記憶から考えると、寝るために車に入り、寒いので温かいものを飲もうとしたかどうかは分からないが、湯を沸かそうとJetboilに火をつけ、そのまま眠ってしまったようだ。
幸い、ガスの残りが少なかったので、Jetboilの水が全て蒸発した後、直ぐに火は消えてくれたのだろう。コジーの下部は溶けてしまっているものの、空焚きで溶けてしまうというフラックスリングは健在だった。
しかし、一歩間違えば、車両火災や酸欠、一酸化炭素中毒など、命を失いかねない状況だったのではないだろうか?
マニアZn師匠もそのことは認識していて、恐ろしさを感じ、”事件”と称したのだった。
この人は、常にギリギリのラインで命と生活を保っている。

出航

そして9時を過ぎたころ、やっと御手洗湾に出航した。
室積では、最近、陸からの釣り人がめっきり少なくなっていたが、ここは多少賑やかだ。やはり、ここが釣り場なのだろう。
しかし、海は静かである。
ただし、ごく稀に、魚群探知機にブリの群れらしきものが映ったり、単発で魚が水面で捕食する状況があり、期待できない訳ではない。

とりあえず昼飯

期待はしていたが、結局、釣れない時間を過ごし、段々と諦めの気持ちが強くなってくる。
とりあえず、昼になったので、陸に上がり昼飯でも食いながら、ナブラを監視することにした。
そして、マニアZn師匠と陸へ向かっていると、陸にほど近い海面に大きなナブラらしきものが見えた。
その場所はまだ遠く、目視ではそれがナブラであるという確信が持てない。
半信半疑のまま、そのナブラの方へ急いで向かうと、それがナブラであるとの確信が少しずつ強くなる。
遠いので近づくのには時間を要するが、ナブラは中々消えない。面積も大きい。これがナブラであれば、こんな大規模なナブラは当分見てない。
そして随分と近づくことは出来たが、まだルアーを投げても全然届かないくらいの距離まで行くと、ナブラはすっと消えてしまった。

幻か?現実か?

しかし、長時間の大きなナブラだった。
だが、そのナブラを間近で見たわけではない。
その直前までの静かな海面の状況も踏まえ、風によるさざ波がそう見えたのか?本当にナブラだったのか?と疑心暗鬼になってきた。
マニアZn師匠と確認しあう。
俺「ナブラやったっすよね?」
マニアZn師匠「ナブラやったと思うけど。」
そう言っていると、こんどは反対の方の遠くに、また大規模なナブラが見える。
またそっちの方へ近づいて行くが、再び到達する前に消える。
俺「ナブラやったっすよね?」
マニアZn師匠「ナブラやったと思うけど。」
砂漠を彷徨い口渇で苦しむ時にオアシスの幻を見るように、釣欲による願望が我々にナブラを見せたのだろうか?
あれは、幻だったのか?それとも現実だったのか?

緊急出航

陸に上がって、静かな海を監視しながら、カップラーメンに入れる湯を沸かす。
すると、唐突に目の前で小さなナブラが発生した。
マニアZn師匠は、それを見ていなかったので、その場所や規模を説明していると、こんどは一番最初に見た大きなナブラと同じ場所で同じ規模のナブラが発生した。
やっぱり幻ではなかったのだ。
マニアZn師匠の事件の轍を踏まえJetboilの火はちゃんと消して、緊急出航し、全力でパドルを掻きナブラへ向かう。

目前で消えるナブラ

残念ながら、もう少しでルアーを投げれば届く場所まで近づくと、そのナブラは消えてしまった。
ナブラを発見して、Jetboilの火を消して、ランクルのテールゲートを片付けて鍵を締め、海岸まで降りて、カヤックの向きを変え海面まで引きずり出し、乗って漕ぎ始める。ナブラまでの距離は約350mであるが、カヤックの速度は全力で漕いでも7km/h程度。
時間にすると3~4分もの間ナブラが発生していた計算になる。こんなに大きく長時間のナブラには滅多に出会えない。

マッチ・ザ・ベイト

その後、大規模なナブラはもう発生しなかったが、その周辺で小さなナブラも出て、魚群探知機にも幾度か魚の影が映った。
しかし、我々の使っているルアーには、全く反応してくれない。
魚は、目の前で食べているターゲットの魚種以外は口にしない傾向がある。そのターゲットとルアーの姿形を一致させることが釣果に直結する。
時々水面から跳ね上がる小魚はかなり小さく、おそらく、それらを捕食しているのだろう。それほど小さなルアーは持ち合わせていなかった。

技術力

そこに魚が居ても、結局釣れない。
こうなってくると、もう言い訳のしようがない。
しかし、情報どおり、御手洗湾は熱かった。これほどの魚影に出会ったのは久しぶりのことだった。
新たな知識と反省点を糧とし、翌シーズンの爆釣を願う。



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