image1 image2 image3 image4

Welcome To WILD LIFE|We Love The Outdoors|Enjoy The Beautiful Nature With Us

遠岳山 登山Camp

念願の山頂Camp

今まで計画倒れしてきた山頂キャンプ。
山頂でキャンプすることに、何故か憧れがある。理由は分からないが、山頂でキャンプしたくてたまらない。
しかし、タイミングなど諸問題で、幾度か企画した計画は実行されることが無かったが、今回、初心者船山といよいよ実行することになった。
選んだ山は、阿武町の遠岳山。標高は416m。
山頂泊にあたり、他人に迷惑をかけないよう人気の少ない山を選んだ。
人気が少ないだけではない。山頂から海が見渡せる眺望があると、過去に聞いたことがある。
海の見える山頂で、ハンモック泊なんてできれば、どんなに最高だろうか?

非正規登山ルート

標高416mの山に、ただ登っても面白くはない。
国土地理院の地図で地形を確認し、一般的な登山道とは違うルートで登ってみる。
最初は分かり良い道だったが、徐々に道がどこにあるか分からなくなり、いつの間にか枯れて倒れた竹に行く手を阻まれ、森林整備をしながら何とか前進する。
再び歩きやすい登山道となり、樹の上を移動する猿の群れに出会う。
不意に視界が開け、海を見渡し、心が休まる。
今となっては、誰も参拝しない神社があるのだろう。ルート上に鳥居が現れる。
そしてここから、ルートを外れて尾根を上がる。
しばらく進むと、国土地理院の地図上のルートに合流するはずだが、ルートらしきものはない。このルートも、もう、誰も使っていないのだろう。
一面のシダの藪を足をとられながら一歩一歩進む。体力を消耗する。
そして、何とか山頂に到着した。

登頂を満喫

足を傷だらけにしながら、そして秋とは言え、汗だくで登ってきた。達成感はある。
ザックの中には、氷でキンキンに冷やしたビールを忍ばせてある。
今日の宿泊地は、この山頂であり、飲酒運転も下山の時間も気にする必要はない。
Helinoxのチェアだけ出して、何の心配もなしに、火照った体に冷たいビールを流し込む。
最高のひと時だ。
もう、誰も山頂を整理しなくなったのだろうか?山頂からの眺望は、ほぼ皆無であったことだけは残念だったが。

設営

冷たいビールを楽しむと、ハンモックを設営し、遅めの昼食か、早めの夕食か分からない食事をとる。
時間の呪縛を解かれ食いたいときに食うという、今の社会では、こんな些細なことも中々味わえるものではない。
物音ひとつしない静かな山頂で、冷たいワインを嗜みながら、米が炊けるのを待つ。
えも言われぬ自由を感じる。幸せだ。

オチのない話

徐々に暮れ行く静かな山頂で、焚火の揺らめきを肴に、引き続き冷たいワインを楽しむ。
この幸福感を味わうことを期待し、山頂キャンプに憧れていたのだろうが、期待を上回る充実感である。
一方、初心者船山は最近彼女が出来て、俺がこの場で感じている幸福感に勝る幸福感を感じているようだ。
日頃は、必ずオチを考えて会話をする初心者船山が、些細な彼女との出来事を話すのだが、その話には一切のオチがない。
俺もどう処理してよいか分からずに「んで?」と聞くと、「〇〇〇ちゃん、かわいいなぁ~と思って♪」と答えやがる。

幸福なままの就寝

二人で2本のワインボトルを空け、酒も尽きてしまった。
程よい疲れと相まって、健康的な眠気のままに、ハンモックに潜り込む。
夜中に、ハンモック上に張ったタープを雨粒が激しく叩く音を聞いたが、一瞬にして再び眠りについた。
翌朝、初心者船山から聞いたが、俺は入眠直後に、大声で笑っていたらしい。
山頂は俺に、極上の時間を与えてくれた。

Share this:

CONVERSATION

0 コメント:

コメントを投稿

Wild Life. Powered by Blogger.