image1 image2 image3 image4

Welcome To WILD LIFE|We Love The Outdoors|Enjoy The Beautiful Nature With Us

源流釣行 〜嘘つきと尺を求めて〜

マニアAと源流へフライ・フィッシングをしに行った。
渓流で釣れるヤマメやイワナは30cmを超える大物を“尺”と呼び、渓流で釣りをする人々の憧れである。
2013年から渓流でのフライ・フィッシングを始め、もう、4シーズン目に突入した。この間、“尺”には出逢っていない。一緒に行く仲間も“尺”は釣り上げてない。
一体、どこに行けばヤツに出逢えるのか?ヤツらが棲むエリアに足を踏み込んでいるが、テクニックが無いだけなのか?サッパリ分からないが、釣行を重ねれば何か糸口は見えてくるかも知れない。
この日も、“尺”を求めて今シーズン発見した源流を釣り登って行く。きっとヤツらはここに居る、そう信じて。
晴れて気温が上がる日は虫が多く飛び、時々川面に落ちるその虫を食べようと、魚達も活発に活動する。しかし、この日は残念ながら曇り空でやや肌寒い感じだ。だが、こんな日だからといって全く釣れない訳ではない。こんな日だからこそ“尺”が釣れるかも知れない。知識も経験も少ない俺は、そう思い込んで竿を振り続ける。
見た目には、いかにも釣れそうなポイントばかりなのだが、なかなか釣れない。渓流を登って行くと“ここは間違いなく釣れるじゃろ!”という雰囲気のいい上級ポイントが幾つかある。
そんなポイントでマニアAがフライを投げる前には、決まって「ここで釣れんじゃったら、もうフライ・フィッシングは止めるけぇ。」と宣言してからロッドを振り始める。それを聞いて俺は「釣れなかったら釣り道具は俺が引き取りますから。」と言う。
しかし、マニアAに引退されると、一緒に渓流に来る仲間が減ってしまう。寂しがり屋の俺には痛手である。その一方でマニアAのフライ・フィッシング・グッズは、一流の良いものが揃っているから、それも欲しい。“俺も最低限の道具は持っているので、一緒に釣りに来れる方が良いのかなぁ?でもマニアAの釣り道具も欲しいなぁ。”などと頭の中で考える。
多くの場合、その宣言をした後のマニアAは、結果的には釣れていない。だが、一向に引退はしない。言うだけだ。素直な俺は毎回その言葉に反応してしまうが、マニアAを知る別の人物(南部ちゃん)はこう言う。「あの人は何が本当か分からない。」
結局この日は、わずかにゴギが釣れるも“尺”にはサイズが足らなすぎた。だがマニアAは、この日の状況を人から聞かれれば「尺がバンバン釣れた!」と言うのだろう。

Share this:

CONVERSATION

0 コメント:

コメントを投稿

Wild Life. Powered by Blogger.