タデ原湿原 |
今回の登山口とした長者原は標高約1,000mで、くじゅう連山北側の飯田高原(はんだこうげん)に位置する。
登山口付近には、ラムサール条約に登録されたという「タデ原湿原」が広がり、爽快な気分にさせられる。
林の中の清流 |
広葉樹の原生林で、樹の幹にコケが生し、その根元を冷たく透明な水がサラサラと流れている。なぜか理由は分からないが「安心感」を感じ、いつまでもそこに留まっていたい気分になった。
坊がつる |
登山者はここでキャンプし、くじゅう連山の様々な山を堪能するのだろう。
九州本土最高峰の中岳へのルートは、この「法華院温泉山荘」付近から2ルートに分かれる。しかし、2週間程前の豪雨で予定していたルートは通行できないらしいので、「北千里浜」を経由することにした。
「法華院温泉山荘」の敷地内?を抜け、設置される複数の砂防ダムを横目に、急峻な谷を登って行く。
北千里ヶ浜 |
白い砂礫の平坦な盆地が硫黄山の麓に広がっている。「浜」と名付けたくなる気持ちがよく分かる。
1995年に噴火した硫黄山は今も噴煙を上げ続け、辺り一帯は硫黄特有の臭いが広がり、くじゅうを象徴するような場所でもある。
硫黄山の噴煙を横目に一面まっ白の浜をしばらく歩く。
北千里ヶ浜が終わると、ガレ場の登山道で急激に標高を上げていく。
御池(みいけ) |
標高1,700m付近の火口湖で、たっぷりと雨水を蓄えている。
暑がりの俺は無性に飛び込んで泳ぎたい衝動に駆られた。しかし、水は濁っていて、何故か神々しさを感じる山頂付近の池には、何か未知なる妖怪的な生物が棲んでいそうなので、思いとどまった。
中岳山頂から久住山、御池を望む |
そしていよいよ、御池の奥に見える中岳山頂を目指す。
御池の外周をぐるっと回り30分程度歩くとそこはもう、九州本土最高峰、中岳山頂だ。
眼下には御池、久住山、坊がつる、硫黄山、そしてくじゅう高原の絶景が展望できた。
より大きな地図で 中岳(久住連山) を表示
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