今年は、何故か週末のたびに風が強く出航できる機会が少ないのだが、こればかりはどうしようもない。
この日も、カヤックで光市の島田川河口の辺りで釣りを楽しむ予定だったが、現地に着くと思いの外風と波があったため、マニアAの発案で急遽、馬島へ渡り陸釣りを楽しむ事にした。
馬島へは航路があり、片道160円とリーズナブル。出航まで時間があるので、島田川河口で陸からルアーを投げてみる。
振り返って見てみると、少し離れた所に足から血を流すマニアAが立っていた。突然釣れたダツに興奮する我々を尻目に人知れず転けていたようだ。
後から聞くと、滑って転んだが、手に持っていた大切な釣道具を守るためには、やむを得ない負傷であったようである。痛みに悶えるマニアAだが、目の前の魚達への好奇心が勝り、痛い、痛いと言いながらもそのまま釣りを続けるのだった。
釣れないけど、何だかいい。
見慣れないけどノスタルジックな風景。ゆったりと流れる時間。日頃の喧騒を忘れさせてくれる。たった10分船に乗っただけなのに、こんなにも異国情緒を感じさせてくれるとは!思い付きで渡った離島だったが、直ぐに離島ファンになってしまった。
しかし、離島は極端に高齢化が進行している。今、離島に住んでいる世代が少なくなっていけば、航路もなくなり、簡単に渡ることは出来なくなる。
今のうちに渡航しなければ。
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