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離島バーベキュー

先日、馬島へ釣りに行き離島好きになった我々は、次に野島へキャンプに行く事にした。
持って行くものは、テントと寝袋、バーベキューするためのコンロ、そして肝心の肉とビールを詰め込んだクーラーボックス、ついでに釣道具も。そう、今回のメインはマニアBご所望のバーベキューパーティーだ!馬島で感じた、あの素敵な雰囲気の中でバーベキューが出来るなんて、考えただけでワクワクだ。
三田尻港から出航し野島に到着すると、早速、キャンプ場へ移動する。キャンプ場はトイレも炊事場も完備されているが、利用料はいらない。事前に管理している自治会長さんに一報入れれば、水道の元栓やトイレの鍵を開けてくれる仕組みで、マメなマニアBが手を回してくれていた。

キャンプ場に到着すると、明るいうちに、まず、テントを設営しておく。アッキーラはテントを持っていないので、二つ持っているマニアBから一つ借りる事になっている。
何故、マニアBは二つテントを持っているのか?それには理由がある。
当初、マニアBは一つしかテントを持っていなかった。ある夜、そのテントで寝ていると、突然、何者かに両足をガバッと掴まれ、恐怖のどん底に落ちた事があるらしい。“何者か”とは、この世に実在するかしないかよく分からないあいつだ!その日以来、そのテントを使うのは恐ろしくなり、止むを得ずもう一つ購入したのだ。
今回、アッキーラに貸すのは、その曰く付きのテントである。勿論、事前に本人に言うと気持ち悪くて夜は眠れないだろうから、秘密にしてある。マニアBは、テントが悪いのかどうかをアッキーラで確かめようとする、悪い人なのだ。
別にテントが悪い訳ではないかも知れない。マニアBは、日頃の行いがよろしくないので、それが原因で罰を与えられたのかもしれない。何れにせよ、明日の朝にははっきりする。
テント設営を終えると、夕方からのバーベキュータイムまで、ついでの釣りを楽しむ。前回の馬島同様何も釣れないが、マニアBだけ、カマスが入れ食い状態だ。この人は、行いはあまりよろしくないが、結果は残す男だ。
水平線に夕陽が沈み、いよいよ、魚達の活性の高まりが期待される時間帯がやって来た。が、同時に蚊の活性も高まってきた。じっとしていると蚊達の餌食となり、とても釣りに集中出来る状況ではない。
しかし前向きな我々は、それを理由に早々についでの釣りを引き上げ、冷たいビールのプルタブを引き上げるとともに、お楽しみのバーベキュータイムに突入した。
このキャンプ場は、小高い小山に挟まれた平地にあり、風がよく抜ける。我々は、そのキャンプ場の休憩所のような小屋に隣接する東屋でパーティーを楽しんでいた。若干強めに吹き抜ける風が一瞬穏やかになる瞬間に蚊の猛攻を受ける以外、とても快適だ。誰もいない暗く静かな海辺のキャンプ場には、波の打ち寄せる心地よい音だけが響き、当にリゾート気分だ。
美味い肉と酒で満足し、いよいよ就寝する。アッキーラが“あの”テントで眠る時が来た。
このキャンプ場を違う目線で、再度説明しよう。
ここは、野島の集落から外れた人気のない場所である。集落とは海沿いの一本道で繋がり、その唯一の道は山側の急峻な土手に墓標が密集する墓地から見下ろされている。
街灯など無いキャンプ場は真っ暗で、周りには海か山、或いは墓地しか見えない。
誰も深く突っ込もうとはしなかったが、我々がバーベキューをしている東屋のすぐ横の休憩所のような建物の汚れた窓には、誰かが「助けて」・「たすけて」と指で書いた跡がある。いったい何を意味するのだろうか?
この夜、俺はこの窓のすぐ下で野宿、マニアBとアッキーラは少し離れた所のテントで眠る。
そして朝が来た。明るくなる前に起きて釣りをする予定だったが、すっかり寝過ごしてしまった。アッキーラだけはすでに起きていて、釣りをしたが、あまりの蚊の多さに逃げ帰って来たとのことだった。
若干寝ぼけたまま、さぁ、朝メシでも食うか、と思った瞬間、あのことを思い出した!アッキーラはあのテントで寝て、どうだったのだろう?はやる気持ちを抑え、普通に「夜、どうじゃった?」と聞いてみた。
アッキーラは言った。「いや〜。それがあんまり眠れんで・・・。」と。
あぁそうか、アッキーラはテント泊にも慣れてないし、まぁそうかもね、と思ったが、アッキーラは言葉を続けた。
「で、金縛りにあったんすよ。」
えっ??な、なぁ〜にぃ〜‼︎‼︎
付いた!付いてしまった!もう一つの曰わくが!
これにはマニアBも俺も驚いた!ただ驚いただけではない!これほど期待どおりの回答がアッキーラから出て来た事にとてつもない喜び?も感じていた。マニアBの目は、この時キラキラと輝いていたのを覚えている。本当に悪い人だ。
そして、この時初めてアッキーラに全てを話したのだった。どうやら、マニアBの日頃の行いではなく、やはり、テントに問題がある事が濃厚となった。
こうして野島キャンプは終わったのだが、マニアBはこのテントで、もう一人試したがっている。マニアBにキャンプに誘われたら、要注意だ。
因みにその翌日、マニアBは数えられるだけで50ヶ所以上も虫刺されの痕があり、痒くてたまらず皮膚科へ行ったとのことだった。ネットで調べたヌカカなるものに刺された症状と同じだそうだが、これは、アッキーラに曰く付きテントを貸した罰だったのかもしれない。だが、何故かアッキーラも同じ症状だとのこと。

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