今回の登山にあたり、舗装路を登ってもなにも楽しく無いので、インターネットで他の登山道がないか、探してみた。すると、沖浦という地区から舗装路とは異なるルートで登ったという記録を見つけた。“なんだ、あるのか。”と思い、その登山道の入口、沖浦へ向かった。
沖浦への途上、突然道路脇の藪が開け、ホルンフェルス付近の海岸を見渡せる絶景に出くわした。何とも素晴らしく、思わず興奮してしまった。一見の価値あるこの絶景だが、今まで、こんな場所があることは、誰からも聞いたことはなかった。
尾根は、藪となってしまっている所もあり、歩きやすいとは言えないが、所々に点在する巨石は趣きがある。
山頂が近くなってくると、斜度がキツくなり始めた。そして、直ぐに、目の前に垂直にそそり立つ巨石の壁が見えた。それを避けるため横方向へ移動して行くが、巨石の壁は数十メートルも続いている。それだけならよいが、横方向への移動は急激な登りになっており、足下は滑りやすく、立木につかまりながら登らなければ滑落してしまいそうだ。須佐町民の憩いの山だと思い、高山を舐めていたが、結構ハードな山ではないか!
巨石の壁を通過すると、そこから山頂まではもう遠くなかった。
山頂に着くと、青空の下、萌える緑の中、須佐湾を見下ろしながら、冷たいノンアルコールビールで祝杯を上げた。
そして、東屋へ移動し、二人で焼き肉パーティーを催し、至福の時間を過ごしたのだった。食後には、ハンモックでコーヒーを飲みながら“もう、ここから動きたくない。”と思いつつ、いずれ来る、逃れられない「下山の時」から逃避し続けた。しかし、“そうかなぁ”とは思っていたが、やはり下山の時はやって来た。
そして、東屋へ移動し、二人で焼き肉パーティーを催し、至福の時間を過ごしたのだった。食後には、ハンモックでコーヒーを飲みながら“もう、ここから動きたくない。”と思いつつ、いずれ来る、逃れられない「下山の時」から逃避し続けた。しかし、“そうかなぁ”とは思っていたが、やはり下山の時はやって来た。
下山は、隣の山「行者様」を経由して別ルートで下山する。アッキーラと「今度は歩きやすい道じゃったらええね。」と言いながら、行者様を目指す。途中、巨石群のたもとに小さな神社があった。お参りを済ませ行者様のピークへ向かう。神社までは、人の行き来があるのだろう。歩きやすい道が道として存在していた。
行者様のピークからは、尾根伝いに下って行く。道はなく、尾根の上には巨石群が点在し、右へ左へと巨石群を避けながら下る。
尾根を下りきると、山道に出た。これで楽に歩けるかと期待したが、この道はもう、全く管理されておらず、全般的に立木が生え、所々藪となっており、所々崩壊し、道がどこにあるのか分からなくなっている。この山道は、大きく期待を裏切り、我々に数々の試練を与えるのだった。
辛く長い山道を抜けると、舗装路に出た。そして、そこからは駐車していた車が見え、一気に全てから解放された。
完全に舐めきった気持ちで挑んだ高山だったが、結局、毎度の道なき道を進むパターンとなった。GPS無しでは山頂にも辿り着けなかっただろうし、下山も出来なかっただろう。しかし、高山の巨石群は今回初めて知り、見たのだが、この存在は、あまり知られてはいないのだろうと思う。
色々な発見のある登山だった。
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