image1 image2 image3 image4

Welcome To WILD LIFE|We Love The Outdoors|Enjoy The Beautiful Nature With Us

サンクチュアリ発見


素敵な地理院地図

国土地理院の地図を眺めることが好きだ。
近場にも、行ったことのない場所がたくさんある。と言うか、行ったことのない場所の方が多い。
等高線の入った地図を眺めながら、名もない山の登山ルートを考えてみたり、道の繋がっていない場所へアクセスする方法を考えてみたりしていると、ワクワク出来る。
ワクワクすると、実際に行ってみたくなる。
そうやって、身近で小さな冒険が生まれる。
その冒険を実行に移し、考えたとおりにこなせること、不測の事態に対応すること、人知れず存在する素敵な景色に出会えること、そんな数々の悦びを感じることができる。

気になる海岸

そしてまた国土地理院の地図を眺めているとき、我が家からそう遠くない場所のとある海岸が気になった。
地形的には、海岸からすぐに山となる場所で平地は無く、地図上では、海岸へ降りて行く道は確認できず、海岸沿いに歩いて行こうとしても、急峻な岬に阻まれて行けそうにない。
衛星画像に切り替えてその場所を確認すると、約1kmにわたる海岸で、奥行きも40~50mある。とても広々とした場所だ。
そして、地図上では、谷に沿ってその海岸へと川が注ぎ込んでいる。
こんな広々した海岸で、しかも真水を確保できれば、最高のキャンプが出来るのではないか?そして、アクセスのしにくさから考えると大自然を独占的に楽しめるのではないか?
そう考えると、またワクワクしてきた。

現場を確認に行く

とある休日、前日は飲み会だったため、朝は遅めに起きた。
この日は珍しく予定もなく、天気も良い。そうだ、あの海岸へ行こう!
山口市に住んでいる初心者船山も、前日、萩で別の飲み会に参加し、まだ二日酔いで萩に居たので一緒に行くことにした。

既知の道から未知の道へ

海岸沿いの山をくねくねと登る細い旧道。
交通量はほぼないが、だからこそ俺はロードバイクでこの道をよく通る。初心者船山も何度か通ったことがある。
そんな道の途中に、左へ下りる未舗装路があるが、そこにはまだ入って行ったことがない。
近くの少し広い場所に車を停め、未知の道を歩いて下る。

想定外のアクセスのしやすさ

その未舗装路は、車が一台通行できるくらいの幅員があり、しばらく続いた。
やがて行き止まり、そこからは、人が一人歩ける幅員の山道が海岸まで続いていた。
ある程度の藪漕ぎを想定していたので、あっけなさを感じるとともに、主に釣り人だろうと思われるが、その誰かがこの海岸には出入していることを残念に思った。
そして、海岸に降り立った。

意に違わぬ環境

目の前には群青色の大海原が一望千里に広がり、足元には広大無辺な玉石の海岸が白銀色に輝く。それらは視界に収まらない程の大迫力で、景色には人口構造物が一切見当たらない。
振り返ると、滝が流れ落ちている。山口県内で海岸に流れ落ちる滝など、俺はこの場所の他を知らない。
全くの果然ではなく、期待を大きく上回る収穫であり興奮は治まらない。
こんな近場に、まるで知床半島のような大自然があるとは、全く知らなかったし、聞いたこともなかった。

散策

初心者船山と海岸を歩いてみた。
他に誰一人としていない静かで広大な海岸は、何とも爽快な気分である。
しばらく歩くと、もう一本、小さな滝が流れ落ちている。その先には、見上げるほどの雄々しい岩壁がそそり立ち、その先には、冒険心をくすぐる小さな洞窟もあった。

聖域

爽快な景観の一部に身を置き、コーヒーを嗜む。何とも幸せな時間だ。
この聖域は、誰かが保護してきた訳ではないが、誰も侵していない、そんな奇跡の場所ではないだろうか?
こんな場所に巡り合えるのだから、国土地理院の地図はやめられない。
いつか、ここにキャンプしに来ることを楽しみにしている。

Share this:

CONVERSATION

0 コメント:

コメントを投稿

Wild Life. Powered by Blogger.