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海辺のハンモックキャンプ

夏の過ごし方

折角の夏なのに、今年はマイブームとなっている仏像彫りに週末の多大な時間を費やし、アクティブな生活は出来ていない。
そこで、山頂キャンプを計画していたが、天気は不安定な予報。
気持ちとしては、アウトドアな気分だったので、海でも見ながら潮風を浴び、酒を飲むことにした。

妄想ドラマ

初心者船山と、ランクルの間にハンモックを張り、酒を飲む。
波の音と、夏とは思えない涼しい風が心地よいものの、時折、稲光が夜空の雲をオレンジ色に染め、不意のにわか雨をタープで凌ぐ。
発端が何であったかは覚えていないが、初心者船山の恋愛に話が及び、その話に実在したり、しなかったりする人物を登場させ、妄想ストーリーが発展していく。
ストーリーを引き立たせるタクシー運転手などの名脇役も登場し、副次的効果で盛り上がりを見せる。
これが最高に面白い。
一体、この妄想ストーリーにどれだけの時間を費やしていたかは分からないが、誰もいない砂浜で大爆笑をしながら、溢れ出る次の展開を創造し続けていた。
中学生並みの質であり、全く生産性のない時間だが、精神衛生上、良い効果をもたらした事には間違いはない。

蚊帳付きハンモックの取り扱い

翌朝、太陽の眩しさで目が覚めた。
蚊帳付きのハンモックの中には、蚊が数匹いた。
おそらく、昨夜寝る時に風が強く、その状況下で風上の側のジッパーを開けて出入りしていたため、風で流されてきた蚊が、ハンモック内に溜まったのだろう。
風下のジッパーから出入りしなければならない。



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