出発
そして、引き続きその鍛錬のため、今回は山間部を歩く。萩の田床山から碁盤ヶ嶽を縦走しアスファルト道を歩いて帰る、累積標高差約1,000m、延長約23kmのルートを設定した。
朝7時に、初心者船山と萩を出発する。
田床山
里道を経由して田床山の登山口に向かい、整備された登山道を登る。まだ、歩き始めたばかりであり、脚の痛みも疲れも問題ない。初心者船山と登りながら話し込んでいると、思いの外簡単に山頂に到着した。田床山は山頂から萩の三角州や海が見渡せ、とても見晴らしは良いが、日頃、自転車のトレーニングでよく(?)登る山なので、景色も見慣れてはいる。しかし、この日の予定ルート上には、これほど眺望のよいポイントはもうないだろうと思われるため、HELINOXのチェアとJETBOILでコーヒーを一杯楽しんだ。
名もなき山へ
さて、ここから始まる縦走は、今まで通ったことのないルートである。国土地理院の地図上で、等高線を読みながらルートを設定した。そして、さほど苦労もなく、10時頃に名のない山の頂に到着し、藪と化した山頂を避けた場所で休憩する。
道無き道
ここからは、碁盤ヶ嶽の方へ向け、一旦山を下る。まず、GPSで現在地を確かめながら、予定したルートの尾根を探す。尾根を確認できたら、藪をかき分けながらの下山を開始した。
碁盤ヶ嶽の登山口
この地点で、やっと約8km。時刻は11時で、既に4時間が経過している。まだ身体にダメージは無いが、進む距離は伸びず、時間だけは過ぎてゆく。逸る気持ちのままに休憩を終え、碁盤ヶ嶽の登山口へ向かった。
以前、碁盤ヶ嶽に登ろうとした人から、登山口が分からずに断念したという話を聞いたことがあったが、確かに分からない。GPSでマップを見ながら、登山口であるはずのポイントへ向かう。
嬉しい平地
1時間ほど登った頃、貴重な平地に出会った。急斜面の登坂で疲れていたので、ここぞとばかりに休憩する。平地に対するありがたみなど、日頃考えもしないが、この時ばかりは平地であるというだけで幸せを感じることができた。
碁盤ヶ嶽登頂
しかし、今回の目的は、山岳部を含めたロングトレイルを歩くことであり、登頂したこと自体はさほど嬉しい訳ではない。それより何より、腹が減って死にそうだ。
昼飯
俺は、JETBOILでレトルトカレーを温めながらさっさと湯を沸かし、アルファ米を湯で戻し、間髪入れずに胃袋に流し込む。激烈に腹が減ると、何を食っても旨い。思わず遠い目で幸せに浸る。
一方、初心者船山はTRANGIAのStorm Coockerで米を炊いている。初心者船山は、数日間のロングトレイルでは、実際、このスタイルになるだろうと想定しての訓練を兼ねている。
初心者船山は米を炊きながら、訓練より手軽さを求めた俺がカレーを頬張る姿を恨めしそうに見つめる。その圧力は弱くない。その圧力に対し一生懸命言い訳をしながら、やむを得ず、次回はStrom Coockerで調理することを約束した。
この山頂で、スタートからやっと約8.5km。もう6時間近く経過しているので、平均時速は約1.5km/h。とうとう2km/hを切ってしまっている。
最後の難ルート?
食後にコーヒーを一杯飲み、少しゆっくりして、登ってきた方と逆の方向へ下山していく。国土地理院の地図の等高線から見ると、今回、最も急斜面であるはずの区間である。ここを下ることが出来なければ、全く違うルートに変更しなければならない。その区間は長くはないし、そこさえ抜ければ後は舗装路を歩いて帰るだけである。何とか予定どおりに下山できればよいが、無理は禁物である。ここで、田床山から碁盤ヶ嶽の縦走は完了である。この地点で15時。スタートから8時間経過しているが、9kmしか進んでいない。とうとう平均時速は1km/h程度となってしまっている。
快適な舗装路
8時間かけて9kmを歩いたわけだが、この地点からまだ約14kmの距離を歩かなければいけない。初心者船山とアウトドアグッズ(ランクル含む)について話したりしながら、快適に舗装路を歩いて行く。山の中と比較すると、とても速く進んでいる。
今回の反省点
遠くない将来に計画している125kmのロングトレイルでは、間で登山もこなさなければいけない。しかし、山の中を進む速度は、想定を大きく超える遅さであった。山のひとつや二つ、サクっとこなせなければ何日あっても距離を稼げない。もっと脚力を強化しなければ・・。しかし今回、前回と同じくらいの時間歩き続けているが、足のマメはほぼ出来てない。これは、あらゆる人から推薦のあった五本指靴下を導入した成果かもしれない。
こうして徐々に、ロングトレイルへの準備が整っていくのだろうか?と思っていたら、翌日から歩くのもままならないほどの筋肉痛になってしまった。
Relive '田床山・碁盤ヶ嶽 縦走'
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