image1 image2 image3 image4

Welcome To WILD LIFE|We Love The Outdoors|Enjoy The Beautiful Nature With Us

Long Trail Training #02 ~田床山・碁盤ヶ嶽 縦走~


出発

前回、平坦を約40km歩き、脚の痛みで前進することもままならなくなったことで、自分の脚の弱さに改めて気付き、深く、深く反省した。
そして、引き続きその鍛錬のため、今回は山間部を歩く。萩の田床山から碁盤ヶ嶽を縦走しアスファルト道を歩いて帰る、累積標高差約1,000m、延長約23kmのルートを設定した。
朝7時に、初心者船山と萩を出発する。

田床山

里道を経由して田床山の登山口に向かい、整備された登山道を登る。まだ、歩き始めたばかりであり、脚の痛みも疲れも問題ない。初心者船山と登りながら話し込んでいると、思いの外簡単に山頂に到着した。
田床山の山頂の標高は373m。時刻は8時30分。距離にするとまだ出発から約4kmしか進んでいないが、ここまでで1時間30分の時間を要している。
田床山は山頂から萩の三角州や海が見渡せ、とても見晴らしは良いが、日頃、自転車のトレーニングでよく(?)登る山なので、景色も見慣れてはいる。しかし、この日の予定ルート上には、これほど眺望のよいポイントはもうないだろうと思われるため、HELINOXのチェアとJETBOILでコーヒーを一杯楽しんだ。

名もなき山へ

さて、ここから始まる縦走は、今まで通ったことのないルートである。国土地理院の地図上で、等高線を読みながらルートを設定した。
田床山の遊歩道の途中を曲がり、標高445mの名のない山頂へ向かい尾根を歩く。地図上に道は表示されていなかったが、しばらくは歩きやすいなだらかな登山道が続いていた。
そして、さほど苦労もなく、10時頃に名のない山の頂に到着し、藪と化した山頂を避けた場所で休憩する。
この時点で10時。ここまでの移動距離は約6.5km。時速に換算すると約2km/h程度。まだ脚の痛みは全く問題ないのだが、登山ではアスファルト道を歩くことと比べ、スピードが出ないことを改めて認識させられた。

道無き道

ここからは、碁盤ヶ嶽の方へ向け、一旦山を下る。
まず、GPSで現在地を確かめながら、予定したルートの尾根を探す。尾根を確認できたら、藪をかき分けながらの下山を開始した。
途中、急な斜面が現れた。足元は落葉で滑りやすい。雑木の根元に足を置き、別の雑木を手で握りながら、滑り落ちないように下りて行く。そして初心者船山が期待どおりにコケる。
30分程度歩くと、予定どおり市道に出た。久しぶりに人工物を見ると安心するが、市道はそのまま横切って再び山に入り、谷を下る。その谷で、初心者船山がまたコケる。谷の斜面が急で歩くことが出来ないところは沢を歩き、碁盤ヶ嶽の麓まで到着できた。

碁盤ヶ嶽の登山口

碁盤ヶ嶽の麓で一息入れる。コケてばかりいる初心者船山のG-SHOCKが泥で汚れてかっこいい。
この地点で、やっと約8km。時刻は11時で、既に4時間が経過している。まだ身体にダメージは無いが、進む距離は伸びず、時間だけは過ぎてゆく。逸る気持ちのままに休憩を終え、碁盤ヶ嶽の登山口へ向かった。
以前、碁盤ヶ嶽に登ろうとした人から、登山口が分からずに断念したという話を聞いたことがあったが、確かに分からない。GPSでマップを見ながら、登山口であるはずのポイントへ向かう。
そこから、登山ルートであるはずの尾根に上がるために、目の前の急激な斜面を這いずり登る。足元は落葉で滑りやすく、所々に埋まっている石は、踏みつけると落石となり後ろを登っている初心者船山に直撃するかもしれないので、足場として選択はできない。雑木を掴みながらでなければ登られない急斜面に、植生を確認しながらルートを見い出し、一歩一歩進む。国土地理院の地図上ではこれ程急な斜面を確認できなかったが、現地には地図上では確認できない困難が待ち受けている。

嬉しい平地

碁盤ヶ嶽は総じて急斜面であり、人が好んで登る山ではないのだろう。どこが登山道か明確に分からないし、倒木等で予定どおりには進めない。途中、怖さを感じるほどの斜面を何か所か熟さなければならない。
1時間ほど登った頃、貴重な平地に出会った。急斜面の登坂で疲れていたので、ここぞとばかりに休憩する。平地に対するありがたみなど、日頃考えもしないが、この時ばかりは平地であるというだけで幸せを感じることができた。

碁盤ヶ嶽登頂

12時45分頃、ようやく標高551mの碁盤ヶ嶽の山頂に到着した。改めて計算してみると、今回碁盤ヶ嶽に登ったルートの平均斜度は約42%。事前に計算していたら登ることを躊躇ったかもしれない。大して標高もない山だが、それなりにヘビーな山だった。
しかし、今回の目的は、山岳部を含めたロングトレイルを歩くことであり、登頂したこと自体はさほど嬉しい訳ではない。それより何より、腹が減って死にそうだ。

昼飯

碁盤ヶ嶽の山頂でHELINOXに座り、調理を開始する。
俺は、JETBOILでレトルトカレーを温めながらさっさと湯を沸かし、アルファ米を湯で戻し、間髪入れずに胃袋に流し込む。激烈に腹が減ると、何を食っても旨い。思わず遠い目で幸せに浸る。
一方、初心者船山はTRANGIAのStorm Coockerで米を炊いている。初心者船山は、数日間のロングトレイルでは、実際、このスタイルになるだろうと想定しての訓練を兼ねている。
初心者船山は米を炊きながら、訓練より手軽さを求めた俺がカレーを頬張る姿を恨めしそうに見つめる。その圧力は弱くない。その圧力に対し一生懸命言い訳をしながら、やむを得ず、次回はStrom Coockerで調理することを約束した。
俺がすっかりカレーを食い終わり、片付けも終わった頃、初心者船山は、炊いた米にシーチキンとサバ味噌をのせマヨネーズをかけるという、ジャンキーな高カロリー丼ぶりを、幸せそうに頬張り始めた。
この山頂で、スタートからやっと約8.5km。もう6時間近く経過しているので、平均時速は約1.5km/h。とうとう2km/hを切ってしまっている。

最後の難ルート?

食後にコーヒーを一杯飲み、少しゆっくりして、登ってきた方と逆の方向へ下山していく。国土地理院の地図の等高線から見ると、今回、最も急斜面であるはずの区間である。ここを下ることが出来なければ、全く違うルートに変更しなければならない。その区間は長くはないし、そこさえ抜ければ後は舗装路を歩いて帰るだけである。何とか予定どおりに下山できればよいが、無理は禁物である。
しかし、実際に進んでいくと、確かに急な斜面であるが、登りで出会った急斜面ほどではない。しかも南側の斜面とあって、雑木が密に植生しており足の踏み場を確保してくれる。それなりに苦労はしたが、想定していたほどのものでもなく、予定どおりのコースで目的の市道まで下りて来れた。
ここで、田床山から碁盤ヶ嶽の縦走は完了である。この地点で15時。スタートから8時間経過しているが、9kmしか進んでいない。とうとう平均時速は1km/h程度となってしまっている。

快適な舗装路

8時間かけて9kmを歩いたわけだが、この地点からまだ約14kmの距離を歩かなければいけない。
初心者船山とアウトドアグッズ(ランクル含む)について話したりしながら、快適に舗装路を歩いて行く。山の中と比較すると、とても速く進んでいる。
そして18時、辺りはもう真っ暗で雨も降り始めたが、ちょうどその頃、スタート地点に戻ってくることが出来た。

今回の反省点

遠くない将来に計画している125kmのロングトレイルでは、間で登山もこなさなければいけない。しかし、山の中を進む速度は、想定を大きく超える遅さであった。山のひとつや二つ、サクっとこなせなければ何日あっても距離を稼げない。もっと脚力を強化しなければ・・。
しかし今回、前回と同じくらいの時間歩き続けているが、足のマメはほぼ出来てない。これは、あらゆる人から推薦のあった五本指靴下を導入した成果かもしれない。
そして、筋肉も筋も痛くはなっていない。最後まで普通に歩くことができている。これも、時々ランニング等のトレーニングを行っている成果かもしれない。
こうして徐々に、ロングトレイルへの準備が整っていくのだろうか?と思っていたら、翌日から歩くのもままならないほどの筋肉痛になってしまった。

Relive '田床山・碁盤ヶ嶽 縦走'


Share this:

CONVERSATION

0 コメント:

コメントを投稿

Wild Life. Powered by Blogger.