再チャレンジ
萩往還は、萩市から防府市に続く約53kmの歴史街道である。約3年前に、踏破する意気込みで萩を出発したが、途中の山口市で足が痛くて断念してしまった。
今回は、再チャレンジと言いつつも、前回のゴール地点である山口市までの約30km程度を歩くだけである。
札場から出発
萩往還の起点である「札場」を7時に出発した。今回のパートナーは荒法師さん。
荒法師さんとは、漢塾のサイトを介して知り合った。荒法師の名のとおり、空手家ではあるが優しく温厚である。
荒法師さんも萩往還は歩いたことがあるようであるが、一部、ルートが分からず歩けていない部分もあるとのことであり、今回は、俺がガイド役でもある。
話題の豊富な荒法師さん
荒法師さんは話題が豊富で、色々な話をしてくれる。勝手知りたる萩往還を朝から夕方まで歩いても、新たな発見もなく特に大きな驚きは無いが、荒法師さんのおかげで話に夢中になり、気付くと時は経過し、当然のことながら、その分先へ進んでいる。
荒法師さんと知り合ったのは、もう随分前になるが、こうして二人でゆっくりと会話をする機会などなかった。
ただ歩くだけではあるが、こういった時間が人間同士の理解を深めていく。
脚の痛み
長い距離を歩く時、どうしても避けられない事柄として存在する”足の痛み”。荒法師さんも多少は痛いらしいが、俺も多少痛い。しかし、多少であり、辛抱できない痛みまではいかない。
歩くペースも遅くはなく、萩往還のルートを忠実に通過しながら、萩往還の最も標高の高い地点に到達した。
ここまで来れば、あとはゴールとして設定している瑠璃光寺まで降るだけである。
萩往還の石畳
山口市内へ下る坂は「一の坂」と呼ばれるが、萩往還では”一番険しい坂”と言う意味で、難所とされていた。それ故かどうかは分からないが、道が崩れないように、随所に石畳がひかれている。この石畳には苔が生し、見た目には古道感を満足させてくれるが、登山靴では滑りまくって危険極まりない。
話は変わるが、渓流も同様に滑りやすい。便利なグッズがたくさん提供される現代においても、この渓流で活動する際に、最も滑らない履物はわらじであると聞いたことがある。
昔の人は、そのわらじを履いて歩いていたので、石畳の苔など関係なく、ただ歩き易かったのだろう。
ゴール
そうこうしていると、瑠璃光寺に到着できた。前回、ここに着いた時には、泣きそうなほど足が痛く、どっぷりと日が暮れていたが、今回は、さほど足も痛くなく、まだ十分に明るい。
僅かながらの成長を感じることはできたが、この距離以上に歩きたいとは思わない。
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