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島地川ダム Camp


心を満たすアウトドア

秋は忙しい。気候も良いので、様々なイベントも集中する。
今年は、9月上旬に、長年の懸案だった坊がツル(大分県竹田市久住町)でのキャンプと渓流釣りを計画していたが、皆の予定が合わず、結局先送りとなってしまっていた。
だからと言って何もしないのでは、アウトドア欲求が満たされない。
アウトドア自体は、一人でも二人でも楽しめる。しかし、心の弱い我々は、趣向の一致する同志が集まって、互いに共感し合うことが心地よく、そして満足できる。
だから“集まりたい”のだ。集まってこそ、アウトドア欲求が満たされる。

キャンプサイトの選択

太平洋から関東へ北上する台風19号は、山口県に直接的な影響はなさそうである。しかし、やや風が強そうだ。
強風下でのキャンプは、快適さが低下する。天気予報を確認すると、山口県内では唯一、防府市付近だけ風が弱そうだ。
キャンプする上では、防府市は未知なるエリアであるが、事前にネットで調べて、2箇所ほど候補地を決めていた。
そして、当日、マニアAとマニアZn師匠と、山口市内のスーパーで買い出しを済ませる頃には、経緯は覚えていないものの、防府市ではなく全く想定していなかった島地川ダムのキャンプ場へ向かうこととなっていた。

キャンプブーム

島地川ダムのキャンプ場に到着すると、景観の良さそうな川沿いのサイトには入り込む余地がないほどに人がいる。
2016年の年末の、寒風がみぞれ混じりの雨を叩きつけていたこの場所での忘年会の時には、我々以外、誰もいなかった。その時と比較してはいけないだろうが、これ程人気の場所とは思いもしなかった。キャンプブームを実感する。
止むを得ず、中程にぽっかりと空いたスペースを陣取る。
遅れて来る予定だったアッキーラと初心者船山も合流し、ランクルやJeepとKangooで囲み、人目をはばかる。その光景は、ファミリーやソロでのキャンパーの中、若干の異様さを放っていた。

ウォータージャグ

マニアAが、おもむろに銀色に輝く金属製のウォータージャグを据え付けた。
聞くと、イタリア製で、本来、オリーブオイルを入れて使う物らしい。値段も安くはない。こだわりのウォータージャグである。
キャンプにおいて、水は不可欠だ。
日頃、水はペットボトルで事足りていたが、ウォータージャグがあれば、とても便利である。そして特筆すべきは、この上なくお洒落なことだ。
ところで、我々はグランピング否定派である。どちらかと云えば、硬派なキャンパーに分類されるのではなかろうか。マニアAも例外ではない。
道具には、機能美が優先される。本来の目的を達するに十分な実用性が必要で、最小限の体積と重量であり、最低減の堅牢性も必要である。意味のない装飾的要素は必要としない。マニアAの口からもそのような言葉を聞いたことがあるような気がする。
マニアAのウォータージャグは、とてもお洒落である。言いたいことはあるが、これ以上は言わない。何故なら、マニアAは傷つきやすい。
因みに、デリカシーのない初心者船山は、マニアAのウォータージャグをローソン(のロゴ)呼ばわりしていた。

スノピのローテーブル

まだ独身の初心者船山は、アウトドアグッズを買い漁る。出会う度に新しいアイテムを導入している。
この日は、我々にスノーピークの「ワンアクションローテーブル竹」をひけらかした。
収納時は薄く折り畳め、その名のとおりワンアクションでテーブルになる。高さも程よく、作りもしっかりして安定感があり、竹の質感も良い。とても良い商品だと思う。
しかし、税込26千円と高価である。
確かに竹を集成材にして製品化するにはそれなりのコストもかかるだろう。日本の森林で問題となっている竹の繁茂の解決の一助となる価値観も含まれている。
しかし、スノーピークの製品は、全般的に必要以上に高価であると思う。そのビジネス手法を否定する気はなく、逆に、企業として高く評価している。ただ、個人的に商品の価値観は一致しない。
マニアZn師匠も同じだった。やはり“高い”と感じていた。しかし、俺以上にそのテーブルに魅力を感じたようで、とても欲しがっていた。「これが、16千円くらいじゃったら買うのにねぇ。」と。

タンシチュー

毎回、マニアZn師匠は「今回は何作る?」とプレッシャーをかけてくる。
料理を得意としない我々だが、美味いものは食いたい。
タンシチューを作って、バケットと一緒にワインを愉しむのも良いと思いつき、買い出しの際にブロックのタンを探した。
しかし、目的のものは発見できず、牛肉を代用しようと提案すると、マニアZn師匠から「それって、ただのビーフシチューやんっ!」と突っ込まれる。店から出る頃まで何度も突っ込まれる。キャンプ場に到着しても、まだ、突っ込まれる。
ネットで作り方を見ながら、玉ねぎを炒めるところからはじめ、時間をかけて煮込んだ“ビーフシチュー”を作ったが、出来上がりは、タンシチューのイメージからは遠い、可もなく不可もない普通の“ビーフシチュー”だった。

ハンモック

翌朝、朝食をすませて、ハンモックでまったりと時間を過ごす。
秋とはいえ、日中の日差しは暑い。
そこで力を発揮するのが、マニアZn師匠のカーサイドタープだ。
8月下旬にランクル80に装着されたばかりのARBのルーフキャリアとカーサイドタープ。カーサイドタープは、この日初めて開かれた。
設営はとても簡単で、特筆すべきは、日を遮る能力の高さだ。流石はオーストラリア製。タープの布が今までに見たことがないほどに分厚い。
普通、キャンプなどで使われるタープは布の厚みがなく、直接の日射を遮ることはできても、結局、タープの下にいても暑い。だからと言って分厚い布を使うと、重くて運搬や設営に手こずってしまう。
しかし、カーサイドタープなら、布の重さもデメリットにはならないし、その分厚さで、タープの日陰がすこぶる涼しい。そう、ARBならね。
今まで、カーサイドタープの必要性を感じたことは無かったが、ARBのカーサイドタープであれば、十分な利用価値がある。

自己実現能力

マニアZn師匠の自己実現能力は高い。何故か、運も強い。
この日、解散した後に、マニアZn師匠から、スノピのワンアクションローテーブル竹を入手したと連絡が入った。高い値段が購入を思い止まらせていたが、とある店舗の改装セールで2割引、しかも展示品ということで2割引。結局、購入希望価格16千円程度で購入したそうだ。
マニアZn師匠は、ほぼ、希望どおりに人生を送っているように見える。しかし、その自己実現能力の根源は、行動力である。望みを口で唱えても実現できないが、行動すれば実現の可能性が生まれる。その可能性を高めるのは個々人の能力となってしまうが。
ただ、マニアZn師匠は、行動しすぎるところが問題でもある。


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