大雪山国立公園
昨夜は日が暮れて層雲峡温泉に到着したが、朝、明るくなってふと窓の外を見ると、雄々しい岩肌の覗くダイナミックな景色が目に飛び込んできた。層雲峡が大雪山国立公園内に在ることを改めて認識する。この時、宿にあったパンフレットや雑誌で初めて知ったが、どうやら、層雲峡温泉に泊まって大雪山を登山するというCoolなスタンダードがあるようだ。しかも、バックカントリーを楽しむ人も少ないないようだ。“しまった〜、ボードなんか持って来てねぇし。”とも思ったが、そもそも夏で雪もない。
層雲峡渓谷
この日はまず、層雲峡温泉に近い層雲峡渓谷へ向かった。渓谷を流れる川には白濁した水が流れ涼しげであるが、山々を見上げると宿の窓から見た景色以上にダイナミックな景観で、その稜線の谷間からは数本の滝が流れ落ちる。
さすが観光地だと素直に感じながらも、稜線の谷間の流れの向こうを確かめる事ができれば最高にCoolだという思いから、登るならどういうルートを辿るのだろうかと意識で眺めた。しかし、残念ながら登山用具など何も持って来ていない。
北海道の道路
層雲峡渓谷を後にし、この日の宿泊地である網走市方面へ向かう。北海道の道路と言えば誰もが直線的な線形を思い浮かべると思うが、そのイメージを裏切らない道路はたくさん在る。
北海道は広大である。新千歳からあちらこちらを経由して知床まで往復すれば1,500kmを超える旅となる。山口県から考えると静岡県までを往復するような距離で、考えただけでも運転することが嫌になりそうだ。
ところが、北海道の直線的な道路は、交通量も少なく、交差点も少なく、集落も少なく、景観も良いため、運転していても全く疲れない。出来れば自分のランクルにアウトドアグッズを満載して、大好きな曲を爆音で聴きながら走りたいものだ。
北海道の川
そんな快適な道路だが、走っていると、どうしても一つだけ気になることがある。それは、道路の下を時折横切るいく筋もの川だ。透明度の高い水が流れるあの川に魚はいるのだろうか?いるのなら、どんな魚が泳いでるのだろうか?そう思いながら何本もの橋を渡っていると、その気持ちを抑える事が出来なくなり、とある橋の近くで車を停め、川に降りてみた。
川の水は透き通っていて、とても冷たい。川辺に植生する見慣れない木々も含めた景観はCoolで美しすぎる。残念ながら魚の存在を確認することはできなかったが、北海道でフライロッドを振ることは、フライフィッシャーにとっての憧れの一つである。なのに今回はフライロッドを持って来ていない・・。
北海道の海産物はセレブ向け
途中、昼食に、カニやホタテなど北海道ならではの海産物系どんぶりを食べることができる店に寄った。ネットで調べた評判の店であるが、出て来たものは案外ショボい。後に知った事であるが、最近、北海道近海ではロシアなどの外国船が大量に漁獲するため、北海道への水揚げは減少しており、その減少した漁獲を東京が高価に買い付けることから、地元でも値が上がっているらしく、道民の口にも入らなくなったと。
なのでよほどの金額を支払わなければ、イメージしたとおりの海産物系どんぶりは食べることができないのだろう。
網走の夕方
その後はマサロ湖等を観光して、この日の宿に入る前にコンビニエンスストアに寄った。すると、ふとOrionビールが目に入った。北海道に来てまでOrionビールを飲みたいわけではないが、北海道のコンビニエンスストアにもOrionビールが流通していることが面白く、思わず買ってしまった。
宿に入ると早速、もう一昨年になる沖縄旅行に思いを馳せながらOrionビールを飲んだ。窓の外の北海道の夕焼けは、もう秋の様相だった。
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